• My Works, サントラ, 映画ネタ 2008.10.26 コメントは受け付けていません。

     
    今回は25日から公開になった映画『ブーリン家の姉妹』(08)についてのお話を少々。

    エリザベス1世の生みの親として知られるアン・ブーリンに実は妹がいて、
    時のイングランド国王ヘンリー8世の寵愛を巡って、姉妹の間で壮絶な愛憎劇が
    繰り広げられるというストーリー。

    ヘンリー8世の寵愛というより、王妃の座を狙うアン・ブーリンをナタリー・ポートマンが
    演じ、「清純で心優しい」妹のメアリーをスカーレット・ヨハンソンが演じている…のですが、
    ゴシップ紙などでインタビュー中の態度の悪さとか奔放な私生活を度々スッパ抜かれている
    ヨハンソンが清純派のメアリーを演じるというのは「ちょっとイメージが違うなぁ」という気もします。

    で、映画の中身はと言いますと、アン・ブーリンの狡猾さとヘンリー8世の女ったらしぶりが
    印象に残ります。
    アンはヘンリー8世を手玉にとって、妹メアリーを宮廷から追い出し、キャサリン・オブ・
    アラゴンとの離婚を迫り、ローマ・カトリック教会からも決別させるなどやりたい放題。
    ヘンリー8世はいわゆる「アン・ブーリン萌え」状態なので、完全に彼女の言いなりに
    なってしまうんですな。この時期イングランドの歴史が大きく動いたわけですが、
    その背後にはこういう事情があったというわけです。そう考えると、伝統ある英国王室の
    お家騒動も、高尚なんだか低俗なんだかよく分からなくなってきます。

    そういえば昔、ハーマンズ・ハーミッツの”I’M HENRY THE VIII, I AM”という曲がありましたね。
    『ゴースト ニューヨークの幻』(90)でパトリック・スウェイジが歌ってたアレです。
    何だかフザケた感じの曲だった印象がありますが、ヘンリー8世という人物は割と
    歌われている歌詞のまんまのお人だったようです。ってことは、やっぱり通俗的な人だったのか。

    さて本作の音楽を担当したのは、『潜水服は蝶の夢を見る』(07)のポール・カンテロン。
    全編クラシック出身らしい流麗かつ上品なオーケストラ・スコアで纏めています。
    メロディーもしっかりしていて、”Opening Titles”で聴けるメインテーマと、”Anne is Exiled”や
    “Anne Charms Henry”などで使われるアン・ブーリンのテーマの2つを中心とした主題曲で
    構成されています。CDの収録時間62分とコストパフォーマンス的にもお買い得。
    クラシック音楽に興味のある方にオススメしたい一品です。

    ちなみにこのカンテロンという方は、若い頃に大変な目に遭いつつも努力してプロの
    音楽家になったというエピソードがございます。
    一体どういう目に遭ったのかは、私が国内盤CDに寄稿したライナーノーツを読んで
    頂ければと思います。

    その国内盤CDは、ランブリング・レコーズより発売中。

    『ブーリン家の姉妹』オリジナル・サウンドトラック
    音楽:ポール・カンテロン
    品番:GNCE7033
    定価:2,625円

     

       

    Tags: , ,

カレンダー

2010年7月
« 6月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

Search

月別アーカイブ

Unleash the FOZZY!!

FOZZY / Chasing the Grail
WWEのスーパースター、クリス・ジェリコのハードロック・バンドが5年ぶりのニューアルバムをリリース!日本盤のみボーナストラックを2曲追加して4月14日いよいよ発売!

amazonで購入するにはコチラ!
iTunes Music Storeで購入するにはFozzy - Chasing the Grail - アンダー・ブラッケンド・スカイズから!

Available now!

Charlie DeChant / Like the Weather
ダリル・ホール&ジョン・オーツ・バンドの名サックス・プレイヤー、チャーリー・デシャントの2ndオリジナル・アルバム! スムース・ジャズ/フュージョン系の流れを汲む、スタイリッシュでソウルフルな全13曲。

amazonで購入するにはコチラ!