• My Works, サントラ, 海外TVシリーズネタ 2009.08.05 コメントは受け付けていません。

     

    先月からAXNで『LOST』第5シーズンの放送が始まったわけですが、いやーシーズン4も
    そうでしたが、なかなか快調な滑り出しじゃありませんか。

    映画の場合、その作品が面白いかツマラナイかは最初の20分くらいを見れば大体分かると
    言いますが、TVシリーズの場合は第1話・2話の内容や展開で、そのシーズンが面白いか
    ツマラナイか判断出来るような気がします。そういう意味では、今回の『LOST』はこれからの
    展開に期待が持てそうな感じです。

     

    実はワタクシ、『LOST』のシーズン1と2のサントラ盤にもライナーノーツを書かせて頂いて
    おりまして、その関係で『LOST』とは長ーいお付き合いがあったりします。

    8/26にランブリング・レコーズさんからリリースになる『LOST:シーズン4』のライナーノーツも
    自分が担当する事になったため、先月はシーズン4の音源を聴きつつDVDをレンタルしまくって
    延々「おさらい」をしておりました(どの曲がどの話のどの場面で使われたかを再確認する
    必要があったので)。

     

    ・・・というわけで、シーズン4のサントラ・リリースまでの間に、これまでのシーズンの音楽を
    ざざーっと振り返ってみたいと思います。

     

    シーズン1は第1話(いわゆるパイロット版)から凄かった。TVドラマとは思えないほどリアル
    だったオーシャニック航空815便の墜落現場のシーンにも驚かされましたが、その場面で流れる
    スコア”World’s Worst Beach Party”(←ブラックユーモアのキツいタイトルです)や、謎の
    怪物の初登場シーンのスコア”Run Like, Um… Hell?”の迫力がまた凄かった。

    実は『LOST』の音楽は全編ナマのオーケストラで演奏されてます。やっぱりシンセ・ストリン
    グスとフルオケでは、音の厚みや奥行き感が全然違いますね。

     

    基本的にTVドラマの音楽は、予算と製作期間の関係上、シンセを使った打ち込み主体の
    スコアになるわけですが、『LOST』のシーズン1ではヴァイオリン26、ヴィオラ16、チェロ10、
    コントラバス4、トロンボーン10、ハープ4、ギター3、パーカッション3というかなり贅沢なオケ
    編成でスコアを演奏しているのです。

    さすが『メダル・オブ・オナー』シリーズでもフルオケ音楽を鳴らしたマイケル・ジアッキノ。
    『LOST』でもこだわりのオーケストラ・スコアを聴かせてくれてます。

     

    シーズン1のサントラ盤には『LOST』のメインテーマ”Hollywood and Vines”や「生存者たちの
    テーマ」とでも言うべき”Win One for the Reaper”、サンのテーマ”Departing Sun”、ジョン・
    ロックのテーマ”Crocodile Locke”など、シリーズを通して使われているメロディーをモチーフに
    したスコアが全27曲/65分収録されています。

    どれも聴き応えがあるのですが、筆者的にはジアッキノ本人も一番気に入っているエピ
    ソードという第23話「迫りくる脅威」のスコア”Parting Words”(ソーヤーたちのイカダが島を
    発つシーンの曲)をベストに挙げたいです。

     

    (つづく)

     

    サントラ盤はランブリング・レコーズから発売中。

     

    『LOST』オリジナル・サウンドトラック
    音楽:マイケル・ジアッキノ
    品番:GNCE3057
    定価:2,625円

     

     

    Tags: , ,

  • My Works, サントラ, 映画ネタ 2009.06.10 コメントは受け付けていません。

     

    去る4月上旬のこと。 エイベックスのM氏から「ディズニー/ピクサー グレイテスト」なる
    ベスト盤をリリースするという話を伺いました。で、このライナーノーツ製作の依頼を
    頂いた時、「ディズニーのベスト盤かぁ。きっと歌モノのコンピ盤なんだろうな」と思ったの
    ですが、話を聞いてみると「40%がヴォーカル、60%がスコアになります」というお返事が。

    おぉ、これはいいアルバムになるかも、と高まる期待。
    さらに話を聞くと、今後収録曲が増えるかもしれないとの事。

     

    もる:「歌モノが増えるんでしょうか?」

    M氏:「いや、スコアが増えそうな感じですねぇ」

     

    ・・・というわけで、当初は全18曲を収録予定だったのですが、数日後に送られてきた
    音源では、本当にスコアが増えて全25曲になってました。

     

    さて肝心のCDの内容はと申しますと、『トイ・ストーリー』(95)から近作『WALL・E』(08)まで、
    ピクサー・アニメーション・スタジオが製作した珠玉のCGアニメの中から、選りすぐりの
    主題歌・挿入歌・スコアをコンパイルした便利なベスト盤となっております。

    内訳としては、歌モノが11曲、ランディ・ニューマンのスコアが6曲、トーマス・ニューマンの
    スコアが5曲、マイケル・ジアッキノのスコアが3曲という感じです。

    詳しくはディズニーのwebサイトでトラックリストを確認してみて下さい。

     

    そしてこのベスト盤の最大の目玉は、ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)
    からスコアが1曲収録されている点でしょう。何しろ本国では『カールじいさん』のサントラが
    よりによって配信限定リリースという「やってはいけない事」をディズニーがやってしまった
    ので、悲しい事に日本でもサントラがCDでリリースされるかどうか分からない状態なのです。

    ワタクシは日頃から「アルバムは音源とジャケットとライナーノーツ(or 歌詞カード)があって
    こそ成り立つものでしょう!」と言っている人間なので、一応この前エイベックス(のM氏)に
    「日本では是非CDで発売を!」とリクエストしてみましたが、どうなるかなぁ・・・。

     

    ま、とりあえず現時点では『カールじいさん』の音がCDで聴けるのはこのアルバムだけ、
    という事になるわけです。そういう意味では貴重な1枚ではないかと。

     

    歌モノは例によってブックレットに歌詞・対訳がついているので、その点でもなかなか便利な
    アイテムではないかと思います。サラ・マクラクランの”When She Loved Me”(『トイ・ストー
    リー2』[99]の挿入歌)なんて久々に聴きましたが、これはいつ聴いても名曲ですな。

    他にもランディ・ニューマン、シェリル・クロウ、ジェームズ・テイラー、ラスカル・フラッツ、
    カミーユ、ピーター・ガブリエル、ビリー・クリスタル&ジョン・グッドマンのボーカル曲を
    収録。ピクサー・ファンなら、どれがどの映画の挿入歌なのか一発で分かるでしょう。

     

    日本盤はダイアモンド☆ユカイ(『トイ・ストーリー』[95])と石塚英彦&田中裕二(『モンス
    ターズ・インク』)の日本語版主題歌/挿入歌が収録されていますが、これはちょっと
    微妙なデキかもしれないです・・・(ボソッ)。やっぱり「英語の歌詞を和訳して、原曲の
    メロディーに合わせて歌う」というのは無理があるような。言葉のリズム感も違いますからねー。

     

    ま、こういう機会に日本語版主題歌を聴いてみるのもオツなものではないか、と
    思ったりもするわけですが、その点を差し引いても、手堅い選曲でハズレなしの
    ベスト盤に仕上がってます。

     

     
    『ディズニー/ピクサー・グレイテスト』
    音楽:Various Artists
    品番:AVCW-12727
    定価:2,600円

     

      

    Tags: , , , ,

  • My Works, サントラ, 映画ネタ 2008.11.18 コメントは受け付けていません。

     

    映画『スピード・レーサー』のDVDがリリースになりました。

    ワタクシがこの映画のサントラ盤ライナーノーツの仕事を担当したのは、
    5月中旬頃でした。サロンパスルーブル丸の内の完成披露試写で本編を
    見たのですが、極彩色のギラギラしたヴィジュアルに目がヤラレました。
    DVDを見る時は、お部屋を明るくして鑑賞することをお勧めします。

    資料によると、ウォシャウスキー兄弟は「ファミリー映画を作りたかった」と
    言っているようなのですが、ううむ、どうなんだろう。この作品は懐かしの
    アニメ『マッハGoGoGo』をハリウッドで実写化したもの。となればターゲットは
    「子供の頃にアニメを見ていた大人」なのではないかと思うのですが、
    それならシナリオをもっと大人向けにした方がよかったのでは?とワタクシは
    思いました。

    しかし、来年公開予定の『ドラゴンボール』実写版の出来がかなりヤバそうな
    感じなので、それに比べたらこの映画は『マッハGoGoGo』への愛やリスペクトに
    溢れていて、真摯な映画になっているんじゃないかと思います。

    …とまぁ、内容的には難点もあるのですが、音楽は文句のつけようがありません。
    『Mr.インクレディブル』(04)や『M:I:3』(06)のマイケル・ジアッキノが作曲を担当して
    いるのですが、全編ド派手なオーケストラ・サウンドをカマしてくれておりまして、
    これが実に気持ちよくて最高なのです。

    ジアッキノ自身、子供の頃に原作アニメに熱中していたクチらしく、越部信義氏の
    作曲したテーマ曲のメロディーをスコアの中に引用しているので、聴いていて
    何とも懐かしい気分にさせてくれます(エレキギターの音も何となくレトロっぽいし)。
    テクノ/ハードロック系のスカしたサントラにしなかったあたりに、原作のイメージを
    大切にした製作スタッフの「愛」を感じます。

    CDのハイライトは、何と言ってもエンドクレジットで流れる[20]の”Speed Racer”
    でしょう。オリジナル主題歌のインスト・カヴァー曲なのですが、日本の歌謡曲の
    雰囲気を忠実に再現したアレンジと、サンプリングされた「マッハGo!」の掛け声に
    感涙必至。リップサービスで「日本のアニメは最高だぜ!」とおっしゃって下さる
    ハリウッドの方がよくいますが、ジアッキノの『スピード・レーサー』愛はホンモノです。
    多分。

     

    国内盤CDはランブリング・レコーズより発売中。

    『スピード・レーサー』オリジナル・サウンドトラック
    音楽:マイケル・ジアッキノ
    品番:GNCE7024
    定価:2,625円

     

       

    Tags: , ,

カレンダー

2010年9月
« 8月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

Search

月別アーカイブ

Unleash the FOZZY!!

FOZZY / Chasing the Grail
WWEのスーパースター、クリス・ジェリコのハードロック・バンドが5年ぶりのニューアルバムをリリース!日本盤のみボーナストラックを2曲追加して4月14日いよいよ発売!

amazonで購入するにはコチラ!
iTunes Music Storeで購入するにはFozzy - Chasing the Grail - アンダー・ブラッケンド・スカイズから!

Available now!

Charlie DeChant / Like the Weather
ダリル・ホール&ジョン・オーツ・バンドの名サックス・プレイヤー、チャーリー・デシャントの2ndオリジナル・アルバム! スムース・ジャズ/フュージョン系の流れを汲む、スタイリッシュでソウルフルな全13曲。

amazonで購入するにはコチラ!