• Favorite Music 2009.08.01 コメントは受け付けていません。

     

    先日、いつもお世話になっているフレイヴァー・オブ・サウンドさんから
    MILK BOSSAシリーズの最新作『MILK BOSSA in MOVIES』を送ってもらいました。

    ちょうどCDを送ってもらった前日が誕生日だったので、何だかサプライズ・プレゼントを
    貰ったような感じでちょっと嬉しかったです(ま、これは単なる偶然だったんですけど)。

     

    今回のMILK BOSSAのアルバムテーマは、「映画音楽ヒット・ソングのボサノヴァ・カヴァー」。
    「懐かしの(主に80年代の)映画主題歌」を「ボサノヴァ」で聴かせるという、ある意味実に
    手堅いというか、いいとこどりのコンセプト・アルバムと言えるでしょう。

    収録内容はと申しますと、古いところでは『卒業』(67)の”Mrs. Robinson”(サイモン&ガー
    ファンクル)。新しいところでは『バットマン・フォーエヴァー』(95)の”Kiss from A Rose”
    (シール)や『ユー・ガット・メール』(98)の”Dreams”(クランベリーズ)など。あとは80年代の
    映画主題歌/挿入歌がメインです。

     

    『トップガン』(83)の”Take My Breath Away”(ベルリン)とか『フラッシュダンス』(83)の
    “What A Feeling”(アイリーン・キャラ)、『ビジョン・クエスト 青春の賭け』(85)の”Crazy for
    You”(マドンナ)、『ネヴァー・エンディング・ストーリー』(84)の”The Never Ending Story”
    (リマール)などなど。いやー、この前MTVの「100 Greatest Songs of the 80s」で見た
    (聴いた)ようなアーティストの名前が次から次へと出て来て懐かし面白いです。

    個人的に注目したのは、Depeche Modeの”Just Can’t Get Enough”(1982年の映画『青い
    恋人達』挿入曲)のカヴァー。原曲はバリバリのシンセ・ポップでしたが、ボサノヴァにすると
    こうなるのねー、という新鮮さがありました。始めはディペッシュ・モードの曲だと気付かなくて、
    「この曲どっかで聴いた事あるんだけどなー。何だったっけ?」などと思ってしまいました。

     

    このラインナップを原曲でまとめて聴くとなると、ちょいとベタで気恥ずかしい感じなのですが、
    ボサノヴァ・カヴァーする事によって、コッテリした80年代テイストが絶妙なバランスで中和され、
    爽やかな口当たり(耳当たりと言うべきか?)の曲に仕上がっているのがポイント。オシャレです。

     

    まさに「日本の夏、MILK BOSSAの夏」って感じで聴かせて頂いてます。
    寝苦しい夜のBGMに最適。

     
    『MILK BOSSA in MOVIES』
    レーベル:フレイヴァー・オブ・サウンド
    品番:PUCY-1069
    定価:2,000円

     

      

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  • サントラ, 映画ネタ 2009.05.12 コメントは受け付けていません。

     

    今から遡ること2年と数ヶ月前、ワタクシはフレイヴァー・オブ・サウンドの
    Nさんから『ディパーテッド』スコア盤のライナーノーツのお仕事を頂きました。

     

    名作『インファナル・アフェア』(02)のハリウッド・リメイクという事で、まぁオリジナル版を
    見て男泣きしてしまったワタクシには、不満な点も結構あったりするわけですが(やっぱり
    カソリック系の人種には「無間地獄」の概念が理解出来ないんだろうなぁ、とかいろいろ)、
    それでもこの映画は自分にとって特別な作品なのです。多分、これから先もずっと。

    何故かというと、このサントラの仕事でチャーリーさん(Charlie DeChant)と
    ご縁が出来たようなものだからです。

     

    ウチのレーベルから「Like the Weather」をリリースするにあたって、まぁ当然のように
    契約内容の交渉とか会社実績(ワタクシの場合ライター実績も含むのですが)を
    説明しなければいけなかったわけですが、

    「君はどんな映画のライナーノーツを書いてるんだい?」

    とチャーリーさんが訊ねた時に、

    「はぁ、『ディパーテッド』とかアレとかコレとかいろいろやってます」と答えたのが
    全ての始まりだったような気がします。(実際にはアレとかコレの映画もちゃんと
    タイトルを言いましたが)

     

    お手元にスコア盤がある方はご存じかと思いますが、ディパーテッドのスコアのレコー
    ディングには、80年代にホール&オーツ・バンドのサポートを務めていた凄腕ギタリストの
    G.E. Smithが参加しています(懐かしい・・・)。で、その事をチャーリーさんに説明した
    ところ、

    「この映画は何度もTVで見たけど、G.E.がギターを弾いているとは気がつかなかったなぁ。
    こりゃもう一回観ないとダメだな!」

    ・・・と、新鮮な驚きがあった様子でした。他にも

    「うーん、マーティン・スコセッシはいい映画を撮るよねぇ。そうそう、ハワード・ショアと
    言えば、サタデー・ナイト・ライブの音楽監督をやっていたんだが、レイ・チャールズが
    ゲストライブで出演した時の彼のホーン・アレンジが素晴らしかったんだよ」

    ・・・などなど、ショアについても熱く語っておりました。

     

    なかなか肝心の契約の話に行かなかったのですが、まぁ、『ディパーテッド』の
    おかげで契約も数日後にすんなりまとまったので、これはこれでOKかなと。
    まさかあのMr. Casualと映画トークをする事になるとは思いもしませんでした。
    これもいい思い出です。 

     

    この体験を通して思ったのは、自分の仕事がいつどこで、誰と、どう繋がって
    いくか分からないもんだなぁ、という事でした。

    だから、どんな職種であれ、仕事は一生懸命やっておいて損はないと思います。
    気持ちのこもった仕事をしていれば、きっとどこかで誰かと繋がっていくはずだと
    思いますので。 ・・・今月も仕事頑張らないとなぁ。

     

    ま、そんなわけで、『ディパーテッド』のスコア盤はG.E.スミスの他、ラリー・サルツマン、
    シャロン・イズビン、マーク・リボー(Mark Ribot)という技巧派ギタリストが4人も
    参加した究極のギター・アルバムに仕上がっております。ギターをたしなむ全国の
    老若男女は必携・必聴の1枚でしょう。

     

    スコセッシは『第三の男』(49)とか『契約殺人』(58)、『その男ゾルバ』(64)の音楽に
    インスパイアされて、この映画はギター・スコアで行こうと決めたそうです。
    「ワシはリメイク映画なんか撮ってていいんだろうか」と思いながら撮影していた
    らしいですが、そこはシネフィル。こだわるべき所は徹底的にこだわらないと気が
    済まないお人なんでしょうな。

     

    『ディパーテッド』オリジナル・スコア
    音楽:ハワード・ショア
    品番:PUCY2524
    定価:2,400円

       

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  • Favorite Music 2009.04.03 コメントは受け付けていません。

     
    先日、いつもお世話になっているフレイヴァー・オブ・サウンドのNさんと電話でお話し
    した際、「最近、MILK BOSSAの新作を出したんですよー」という情報を聞きまして、
    ありがたい事にサンプル盤を送って頂きました。

    まずこの場を借りてNさんとSさんにお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

     

    ・・・というわけで、「MILK BOSSA」シリーズについて簡単にご説明致しますと、
    洋楽のヒット曲を毎回特定のテーマに基づいて、ボサ・ノヴァ・アレンジで心地よく
    カヴァーしてしまおうじゃありませんか、という人気企画盤でございます。

    1作目は特にテーマがなかったような気もしますが、2作目は「eighties」(ニュー・
    オーダーとかシャーデーなど)、3作目は「Marcela(ロベルト・メネスカルの実娘)が
    選ぶカヴァー集」、4作目は「AOR」(ボビー・コードウェルとかフィル・コリンズなど)
    をテーマに誰もが知っているヒット曲をカヴァーしてきたわけですが、今回は
    「acoustic」がテーマとなっておりました。

    つまり、カヴァーする原曲もアンプラグドでアコースティックな感じの曲を選んで
    みましたという事ですな。

    ギルバート・オサリバンの「Alone Again」とか、スザンヌ・ヴェガの「Luka」、ロバータ・
    フラックの「Killing Me Softly With His Song」(『アバウト・ア・ボーイ』(02)でネタに
    されていた曲です)・・・といえば大体どんな感じがお分かりになるかと思います。

    もともとアコースティックな曲なんで、ボサ・ノヴァとも相性抜群。ソフトなヴォーカルと
    柔らかいギターの音色が何とも心地よいです。原曲を知っている人は「なるほど、
    そういう解釈でカヴァーしたか」と思いながら聴いてみるのもまた一興。

     

    個人的に一番ツボだったのは、ニール・ヤングの「Only Love Can Break Your Heart」
    のカヴァーですかね。幸宏さんのカヴァー(「A Day in the Next Life」収録)で何度も
    聴きましたし、つい先日もライブ盤「A Night in the Next Life」の完全版で聴いた
    ばっかりだったもんでして。「なるほど今回はこういうカヴァーで来たか」と、言ってる
    そばから先に述べたような聴き方をしてしまいました。これが音楽ライターの性って
    やつなんでしょうか。

    何はともあれ、ボサ・ノヴァ好きの方はシリーズごと押さえておきたい一品でしょう。

     

    『MILK BOSSA acoustic』
    レーベル:フレイヴァー・オブ・サウンド
    品番:PUCY-1068
    定価:2,000円

     

        

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