
さてさて、本日は『レイチェルの結婚』(08)でアカデミー主演女優賞にノミネートされた
アン・ハサウェイ主演作『パッセンジャーズ』(08)のご紹介です。
こういう映画は予備知識ナシで観に行った方が断然面白いので、ストーリーについては
「飛行機事故の生存者をめぐるサスペンス」という程度で詳細は伏せさせて頂きます。
ま、カンのいい人は途中で結末が分かるかもしれませんが、だからといって「オレ、オチが
分かっちゃったもんねー」と得意顔で吹聴するのは野暮ってもんです。
この映画で重要なのは、そこに至る「過程」なんですな。サントラ盤の解説にも書きましたが、
『パッセンジャーズ』は「結末」ではなく「過程」をじっくり味わって頂きたいと。
ワタクシはハーヴェイ・カイテルの「あの映画」とか、ユアン・マクレガーの「あの映画」の世界観が
大好きなので、ラストは不覚にも目頭が熱くなりました。
特にパトリック・ウィルソンの演技がいいんですよ。『リトル・チルドレン』(06)で「プロム・キング」を
演じたあの人なんですが、この映画ではミステリアスな生存者エリックを演じております。
登場した時は大惨事で死にかけた割には妙に平然としていて、診察を口実にクレアをナンパ
したりするヘンなヤサ男なのですが、映画が後半に進むにつれて繊細かつ包容力のある
一面を見せてくれたりして、なかなかカッコイイではないかと思ってしまったわけです。
女性ドラマを得意とするロドリゴ・ガルシア監督だけあって、アン・ハサウェイもかわゆく撮れてます。
一応キャリアウーマン的役どころなのでしょうが、イマイチ頼りない感じが萌えどころというか(笑)。
全編出ずっぱりですし、「ハサウェイたんラブラブ」な人にも満足して頂けるかと。
映画の公式サイトはコチラからどうぞ。
さて『パッセンジャーズ』の音楽はといいますと、エドワード・シェアマーが担当してます。
強烈な個性のあるアーティストではないので、いまいちメジャーになりきれない感はありますが、
今回の音楽はアンビエント系でよい感じですぞ。
シェアマーといえば、『光の旅人 K-PAX』(01)というアンビエント・スコアの隠れた名作を世に
送り出した実績があるわけですが、本作はその延長線上にある音楽といっていいでしょう。
ピアノ(キーボード)のメランコリックな調べと、さざ波のように押しては退いていくシンセ・サウンドが
心地よいです。特にエンドタイトル曲が出色なので、映画が終わっても席を立たない方がよろしい
かと思います。
ちなみにハーヴェイ・カイテルやユアン・マクレガーの「あの映画」については、過去のブログの
どこかに書いておきますので、どーしても知りたい方はブログ内の検索機能をうまく使って
見つけてみて下さい。
というわけで、サントラ盤はランブリング・レコーズより3月4日発売です。
輸入盤はハサウェイたんの顔が少々バタ臭い(?)感じで写っているので、
ジャケットは国内盤の方が日本人の美的感覚に合っていると思います。何となく。
『パッセンジャーズ』オリジナル・サウンドトラック
音楽:エドワード・シェアマー
品番:GNCE7045
定価:2,625円