• My Works, サントラ, 映画ネタ 2009.11.26 コメントは受け付けていません。

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    マイケル・マン映画に欠かせないものと言ったら、そりゃもう凝りに凝った選曲で聞かせるサウンドトラックに他ならないわけで、今回も男臭い世界を彩るクールで激シブな楽曲がズラリと揃いました。

     

    まず映画の予告編で使われるや否や「このカッコイイ曲は何?」とサントラ・ファンの関心を集めたギター曲ですが、これはブルース・ミュージシャンのOtis Taylorが歌う”Ten Million Slaves”という曲。映画ではもう一曲、テイラーの”Nasty Letter”という曲が使われているのですが、こちらは本作より先に『ザ・シューター/極大射程』(07)のラストで使われてました。どっちも激シブでイカす曲なんですが、個人的には後者の方がお気に入り。なぜかというと、映画の中でなかなかスタイリッシュな曲の使われ方をしているから。強いて言うなら、『コラテラル』(04)でAudioslaveの”Shadow On The Sun”が使われた時の、あのノリに近いかもしれません。

     

    そんなテイラーの曲も秀逸なのですが、それ以上に本作のサウンドトラックを語る上で欠かせないのが、ダイアナ・クラールが歌う”Bye Bye Blackbird”でしょう。映画では序盤のクラブのシーンで流れるのですが、この曲はそれ以降もビリーとデリンジャーの関係を象徴する曲として重要な意味を持っていきます。映画のラストではこの曲の題名に引っかけたセリフのやり取りがあるのですが、これがまた泣ける。少々クサい演出だけど泣ける。「硬派なフリしてロマンティスト」というマイケル・マン節が炸裂する名場面といえるでしょう。

     その他、サントラ盤にはビリー・ホリデイの曲が3曲、ブルース・フォーラーのスウィング・ジャズ、Blind Willie Johnsonの陰鬱なブルース、賛美歌などが収録されています。

     

    オリジナル・スコアの作曲は、『ヒート』(95)以来久々のマン作品登板になるエリオット・ゴールデンサル。『タイタス』(99)とか『エイリアン3』(92)のあの個性的なスコアに比べると、今回はかなり抑制の利いたサウンド。テーマ曲の哀愁のメロディーが印象的です。

    マイケル・マンは既存のスコアを使い回す事も結構多いのですが、特に『ヒート』のスコアが今でもお気に入りらしく、『コラテラル』と『マイアミ・バイス』(06)でも一部のスコアを使い回していましたが、今回も”Hanna Shoots Neil”を使ってました。

    エンドクレジットによると、その他にも『悲しみが乾くまで』(07)からヨハン・セーデルクヴィスト&グスターボ・サンタオラヤの”After the Shooting”、『シン・レッド・ライン』(98)からジョン・パウエルの”Beam”(音楽はハンス・ジマー担当でしたが、このスコアに関してはパウエル作曲だったらしい)を使っていた模様です。テンプ・トラックで使った曲をそのまま完成版に使ったのかな。せっかくゴールデンサルと組んだんだから、曲を書き下ろしてもらえばいいのに・・・。

     

    何はともあれ、サントラ盤はゴールデンサルの重厚なスコア7曲と、ブルース/ジャズを中心にセレクトした歌モノ9曲を収録した、渋いコンピレーション・アルバムに仕上がっております。マン作品のサントラにハズレなし。ユニバーサルミュージックのサイトで試聴も出来ますので、是非お試しあれ。アーティストについてはライナーノーツで簡単に紹介させて頂きましたので、そちらの方も併せて目を通して頂ければと思います。

     

    『パブリック・エネミーズ』オリジナル・サウンドトラック
    音楽:エリオット・ゴールデンサル他
    品番:UCCL-1150
    定価:2,500円

     

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  • My Works, 映画ネタ 2009.11.20 コメントは受け付けていません。

    public enemies_01

     
    公開まで1ヶ月を切ったので、そろそろ宣伝も兼ねてこの映画についてあれこれ書いた方がいいんではないだろうか、と思ったので、本日は『パブリック・エネミーズ』(09)のお話。

    この映画、東宝東和さんの試写で見せてもらったのが8月中旬でした。ちょうど前日に『ワイルド・スピードMAX』(09)の試写で東京に来ていたので、せっかくだからもう一本観て帰ろう!と思い立ち、試写日程の連絡をくれたユニバーサルミュージックのMさんに「ぜひ行かせて頂きます!」と電話で即答したのでありました。夕方は小学校時代の友達ともミニ同窓会で盛り上がったし、この週は充実した東京出張でございました。

     

    閑話休題。

     

    監督がマイケル・マンで、ジョニー・デップがジョン・デリンジャーを、クリスチャン・ベールがFBIのメルヴィン・パーヴィスを演じると聞いて、当初は「1930年代を舞台にして『ヒート』(95)的な事をまたやりたいんだな」と思ったのですが、いざ本編を見てみるとそうでもない事が判明。物語の中心になっているのはデリンジャーとビリー・フレシェット(マリオン・コティヤール)の破滅的な愛の逃亡劇で、デリンジャー=デップが主役の映画でした。

    まぁ、『ヒート』もデ・ニーロとエイミー・ブレネマンが終盤に逃避行を試みていましたけど・・・。

    そんなわけで、アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの”2大競演”がウリの『ヒート』と違って、今回のベールは脇役扱い。とはいえ、ベールは主役を食わない程度に存在感を発揮(←ここがベールの巧いところ)して、『アメリカン・サイコ』(00)の時のようなニヒルな佇まいを見せてくれています。ベールの出演シーンもちゃんと観てあげて下さいね。

     

    そして肝心のジョニー・デップなのですが、クラシックなギャングスター姿もイケてます。ジャック・スパロウのようなキャッチーな要素は一切ナシ。でも銀行強盗時のクールな振る舞いなどは、『ヒート』のデ・ニーロに勝るとも劣らないカッコよさ。劇中、結構クサい演出もあったりするのですが、まぁデップなら絵になるので許すという感じ。マイケル・マンは一見硬派そうですが、実はかなりのロマンティストではないかと自分は見ております。まぁ自分はそういう部分も含めてマン作品が好きなので、随所で「マイケル・マン節」が炸裂する本作を楽しんで拝見させて頂きました。

     

    この映画、公開前から「1930年代のドラマをHDカメラで撮るのはいかがなものか?」という事が話題になってました。レトロな時代の映画なら、フィルムで撮影してセピアがかった映像にすれば味が出るのに…という事なのだと思いますが、マンは近作でHDカメラを使いまくっているし、「わざとらしく古臭さを強調する要素は一切排除したかった」と言っているので、そういう画作りには全然興味がなかったみたいです。

    多分、「もし1930年代のあの場にいたらどう見えるか?」・・・という映像を作りたかったのでしょう。ドキュメンタリー・タッチの映像というヤツでしょうか。こういう試みはあまりなかったので、なかなか新鮮です(好みは分かれるでしょうけれども)。ちなみに撮影監督は『インサイダー』(99)以来久々のタッグになる名手ダンテ・スピノッティ。

     

    で、マイケル・マンの映画と言えば、リアルな銃撃戦とこだわり抜いた音響効果も要チェックなわけで、今回もマシンガンを撃ちまくる銃撃戦が用意されております。マニアな方には、リトルボヘミア・ロッジ銃撃戦の音響効果とか、フォードのV8フラット・ヘッド・エンジンの音なども楽しんで頂けるのではないかと。

    マン監督のもうひとつのこだわり、サウンドトラック(劇中音楽)についてはまた後ほど。

     

      

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  • アーティスト情報 2009.11.15 コメントは受け付けていません。

     

     

    先週から今週にかけて、公私共に何だかとっても忙しい状態が続いているので、
    本日のブログはお休みです。

    その代わりと言っては何ですが、チャーリー・デシャントとバディ・ヘルム(Bethlehem
    Asylum)の味のあるセッション映像でお楽しみ下さい。

    ちなみにバディ・ヘルムが叩いているのは、映画『扉をたたく人』(07)で話題になった
    打楽器「ジャンベ」でございます。2人とも渋いなぁ。

     

       

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  • Favorite Music 2009.11.08 コメントは受け付けていません。

    barouh CDs

     

    7日は夜8時から米ヶ袋の「カフェモーツァルト・アトリエ」でピエール・バルー氏と
    愛娘のマイアさんのミニコンサートがあったので、見に行って参りました。

     

    バルー氏、格好良かったなぁ。映画『男と女』(66)の公開から40年近く経っているわけ
    ですが、雰囲気はあの頃のままでした。ステージで歌うバルー氏をずーっと見ていると、
    映画の名シーンが自動的に脳内上映され、非常に感慨深いものがありました。

    パリっ娘と江戸っ子の粋な部分を持ち合わせているようなマイアさんと、バルー氏の
    掛け合いも親子漫才のようで和みました。マイアさんのヴォーカルがまたワタクシの
    好きな感じのスタイルで、聞き惚れてしまいました。

     

    『男と女』のサウンドトラックからは名曲”Samba Saravah”を披露してくれたのですが、
    母親とワタクシ、親子二代に渡ってレコードが擦り切れるほど聴いたあの曲がナマで
    聴けた時には、何とも形容しがたい感動の波が心にどどーっと押し寄せて参りました。
    「心の琴線に触れる音楽」というのは、こういう音楽なんだろうなぁ、と思った次第。

     

    終演後にバルー氏のサイン会があったので、『男と女』のCDにサインして頂きました。
    ちょっとだけご本人とお話しする機会があったので、「母は昔からの、あっしは幸宏さん
    の『四月の魚』のサントラを聴いて以来のあなたの大ファンでござんす」と、想いのたけを
    打ち明けてみました。仏語がダメなので、カタコトの英語。しかもフランス音楽界の重鎮を
    前にしてガチガチに緊張していたので、どれほど自分の言葉が通じたか分かりませんが、
    バルー氏はニッコリ笑って「母上によろしく」といった旨の事を言ってくれましたので、ま、
    気持ちだけは伝わったのではないかと。

     

    そんなこんなで、とても幸せな気分に浸れた一日でした。

     

      

  • Favorite Music 2009.11.04 コメントは受け付けていません。

    a la vie prochaine(DVD)

     
    先頃の『Page By Page』リリース時に、「高橋幸宏FAIR 2009 DVD全員プレセントキャンペーン」
    という企画をやっていたのですが、その時にEMIミュージック・ジャパンから送ってもらった幸宏さんの
    PV集『A La Vie Prochaine』を今頃になってようやく鑑賞。

    このDVDは1990年にレーザーディスクとVHSでリリースされたPV集のDVD化作品で、自分も当時
    VHS版を買ったクチです。もっとも、当時はあまりこのビデオを見た記憶がないのですが、多分90年
    当時はこの作品集の良さを理解するには幼すぎたのでしょう。何たって中学生でしたから。

     

    a la vie prochaine(VHS) 

     

    ・・・というわけで、改めて本編を見てみると、お洒落でいい作品だなーと今更のように思ってしまうの
    でした。特に”X’ MAS DAY IN THE NEXT LIFE”のPVはモノクロの色味や構成がクロード・ルルー
    シュの映画っぽくてグッと来ますな。実際、”FOREVER BURSTING INTO FLAME”のPVはドー
    ヴィル海岸で撮ってますし。

     

    幸宏さんのエッセイ集「ヒトデの休日」によると、”X’ MAS DAY…”のPVはサン・ラザール駅でゲリラ
    撮影を敢行したとの事。ちなみにフランスでのPV撮影は、現地の日本人コーディネーターの仕切りが
    悪くていろいろ大変だったそうで、同エッセイ集にもあれやこれやと舞台裏の事が書いてありました。

    ま、この時期の幸宏さんのエッセイは文体が椎名誠調で、書いてある事も脚色している可能性が
    あるので、真偽の程は定かではありませんが。

     
    今夜のBGMは『BROADCAST FROM HEAVEN』で決まり・・・かな。

     

      

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