• 映画ネタ 2009.05.27 コメントは受け付けていません。

     

    先日『ワールド・オブ・ライズ』(08)をDVDで観たのですが、いやーヨルダン情報局の局長ハニ・サラームはクールでカッコいいですな。

    砂漠のど真ん中でもダークカラーのスーツを着用。洗練された物腰と、「決して(私に)嘘をつくな」と凄みを利かせる時の不敵な存在感。CIAのエド(ラッセル・クロウ)がメタボ体型の食えないオッサンなので、ハニのカッコよさがさらに引き立ってます。

     

    ま、結局この人がレオ様を囮にしてアル・サリームを逮捕したわけですが(看護婦さんのアイシャ誘拐を偽装したのも実はこの人)、拷問で指を潰されたレオ様を間一髪の所で救出。しまいには満身創痍のレオ様に「彼女の愛は自分で勝ち取れ」と余裕たっぷりにアドバイス。ハニ・パシャ、マジで格好良すぎます。

     

    そのハニ・サラームを演じているのは、イギリス人俳優のマーク・ストロング(1963年生まれ)。『アンタッチャブル』(87)の頃のアンディ・ガルシアを彷彿とさせる、「端正」で「濃い」タイプの役者ですな。『シリアナ』(05)にも出ていたので、てっきり中東系の血が入っているのかと思いましたが、どうも父親がイタリア人らしいので、そっち系の「濃さ」みたいです(ちなみに本名はMarco Giuseppe Salussoliaというそうで、母親はオーストラリア系との事)。

     

    そういえば、『リボルバー』(05)で演じた神経症のヒットマン・ソーター役も、過度な拷問に嫌気がさして仲間のチンピラを射殺するという人情味溢れる行動(?)にグッと来たし、『ロックンローラ』(08)で演じたヤクザの親分の腹心アーチー役(ナレーションも担当)もオイシイ役どころでしたなぁ。「切れ者」って点でハニ役に通じるものがあります。

    『バビロン A.D.』(08)は何となく登場してあっさり消されるチョイ役でしたが、トータルで見るとよい作品/役柄に恵まれているのがこの方のポイントでしょう。

     

    特にリドリー・スコットとガイ・リッチーにはかなり気に入られたらしく、リッチーの新作『Sherlock Holmes』(09)ではホームズの宿敵Lord Blackwood役、リドリーの次回作『Robin Hood』(10)ではSir Godfrey役を演じる予定だそうで、これはもうブレイク必至かと。こういう味のある演技巧者が脇を固めると、映画も3割増しで面白くなるなぁ、と思った次第。

     

    他にも『サンシャイン2057』(07)とか『トリスタンとイゾルデ』(06)とか『オリバー・ツイスト』(05)にも出演しているので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

     

       

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  • お知らせ, アーティスト情報 2009.05.24 コメントは受け付けていません。

     
    野球で例えるなら、2番打者の如き堅実さでリスナーの皆さんからご好評頂いている
    Charlie DeChantのアルバム『Like the Weather』ですが、今日から一般販売開始です。
    AmazonやHMV、タワーレコードのオンラインストアでも取り扱い開始となった模様。

    レーベルの通販サイトでもオーダーを受付中ですので、ぜひぜひコチラもご利用下さい。

     

    さてその『Like the Weather』ですが、何とも有難い事に人気声優・古川登志夫さんの
    オフィシャルwebサイト
    でご紹介頂きました! ありがとうございます!!

     

     

    古川さんと言えば『うる星やつら』の諸星あたる役や『機動戦士ガンダム』のカイ・シデン役
    などで超有名ですが、過去に「SLAP STICK」というかなり本格的なバンドを声優仲間で
    組んでいたミュージシャンでもあります(古川さんはギターを担当。ホール&オーツでいう
    ところのJohn Oates的ポジション?)。

     

    詳しいレビューは古川さんのwebサイトをご覧頂くとして、古川さんが書いて下さった
    「ポエジーなナレーションを語り出したくなるような心地よさがある」という一文に、
    ワタクシ思わず「おお、言われてみれば確かに・・・!」と唸ってしまいました。

    “Blue Song”や”Afternoon”をバックに、古川さんのポエジーなナレーションが入った
    番組がカーラジオから流れて来たら、そりゃもう気分は最高になるんではないかと。
    『グランド・セフト・オート』シリーズで、あらゆるラジオ局を聴きまくったワタクシが言って
    いるんですから、間違いありません(我ながら説得力のない自信ですな:笑)。

     

    ・・・というわけで、『Like the Weather』はドライブ中のBGMにも最適です。カーステレオに
    常時セッティングしておくようなCDをお探しの方は、ぜひぜひこのアルバムをお試しあれ。

     

      

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  • My Works, サントラ, 映画ネタ 2009.05.22 コメントは受け付けていません。

     

    今度の「日曜洋画劇場」で『ファイヤーウォール』(06)を放送するという事で、
    本日はそのお話。

     

    ランブリング・レコーズのMさんからライナーノーツの執筆依頼を頂いたのは、
    2006年1月下旬の事でした。原稿の〆切りが2/17で、映画の内覧試写が2/10
    という結構ギリギリなスケジュールだったのですが、いざ本編を観たら〆切りの
    事など忘れて、二人で「いやーなかなか面白かったですねぇ」と言いながら、
    しばし映画談義で盛り上がってしまったのを覚えています。

     

    Mさん:「何か、とってもハリソン・フォードらしい映画でしたよね」

    もる:「そうですねぇ。やっぱりハリソンは”殴る男”じゃないとダメですよね。
        何て言うか、銃を使わずに悪党を倒すキャラでないと」

    Mさん:「ああ、そうですよねぇ。最後のアクションとかすごかったですもんね」

    もる:「あれはスゴかった。還暦過ぎた人のやるスタントじゃないですよ」

    Mさん:「あと、ハリソン・フォードって家族のために闘う役がハマってますよねー。
        『パトリオット・ゲーム』(92)とか『エアフォース・ワン』(97)とか」

    もる:「そうそう。今回も途中から闘うオトーサンになりましたからね。痛快でしたねぇ」

     

    ・・・という感じのやり取りをした記憶があります。

     

    とまぁそんなわけで、この映画では「家族のために闘う男」ハリソンの姿が存分に
    楽しめます。大統領を演じようが医者を演じようが、結局最後は腕っ節の強い
    インディ・ジョーンズ(もしくはハン・ソロ)的なキャラになってしまうハリソンですが、
    今回演じるのはランドロック・パシフィック銀行のコンピュータ・セキュリティの専門家。
    この映画でも、物語の途中から「これ、絶対IT系の人じゃないでしょ?」というぐらい
    身体を張った活躍を見せてくれます。

     

    最大の見所は、やはり映画の終盤のポール・ベタニー対ハリソンのノーDQ戦でしょうか。
    取っ組み合いやドツキ合いはもちろん、テーブル葬(もどき)、階段落ち、窓ガラス突き破りなど
    身体を張ったスタントで見せる見せる。ハリソン・フォード64歳(当時)、まだまだイケてます。

    一部の批評で「ハリソンのスタントがドタドタしていてカッコ悪い」という意見がありましたが、
    どうやらこの「カッコ悪さ」も計算のうちのようです。

    ハリソン扮するジャックは単なる中年IT系銀行マンなので、格闘はズブの素人なわけです。
    で、そんなフツーのオジサンが、愛する家族を取り戻すため、プロの犯罪者相手にガムシャラに
    なって激しい殴り合いを繰り広げる「リアルさ」「必死さ」を出したかったとスタント・コーディ
    ネーターが語っていました。この「カッコ悪さ」が最高に「カッコイイ」んですな。ハリソンさんの場合。

     

    ところでベタニー率いる銀行強盗一味の中に、一部の女性映画ファンから「イケメン銀行強盗」の
    アダ名を頂いたリアム(ハリソンさんにミキサー/ジューサーで撲殺される人)というキャラが
    いるのですが、演じているのはNikolaj Coster-Waldau(ニコライ・コスター=ワルドー)という
    俳優さんです。『エニグマ』(01)とか『ウィンブルドン』(04)に出てますな。ちょっとショーン・ビーンに
    雰囲気が似てますかね。

     

    本作の音楽は『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)のアレクサンドル・デプラが担当してます。
    『ハーフ・ア・チャンス』(98)とか『スズメバチ』(02)のような前例はあったにしても、ここまで
    正面切ってアクション・スコアを書ける人だとは思わなかったので、ちょっと意外な人選でした。

    音楽も「唸るストリングス!吠えるブラス!そして荒れ狂うパーカッション!」とでも言いたくなる
    ような燃えるサウンドで、割と低予算で収めたっぽい本編にダイナミズムを持たせる事に成功して
    います。物語中盤で流れる「Firewall」とか、終盤のファイト・シーンで流れる「The Fight」
    あたりがベスト・スコアではないかと思います。

     

    あ、そうそう。映画のオープニング・タイトルで使われているのはMassive Attackの
    名曲「Angel」のヴォーカル・カット・バージョンです。この曲も映画によく使われますね。

     

    サントラ盤はランブリング・レコーズより発売中。アクション・スコア・ファンは必聴です。

     

    『ファイヤーウォール』オリジナル・サウンドトラック
    音楽:アレクサンドル・デプラ
    品番:GNCE3049
    定価:2,625円

      

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  • サントラ, 映画ネタ 2009.05.20 コメントは受け付けていません。

     
    「ニコラス・ケイジの不自然な髪型が気になって、映画に集中出来ない」など、本筋と
    あまり関係のない感想が聞こえてくる『バンコック・デンジャラス』(08)を日曜に鑑賞。
    (確かに『ダ・ヴィンチ・コード』(06)のトム・ハンクスみたいな不自然な髪型でしたが・・・ )

    オキサイド・パン&ダニー・パン監督のタイ映画『レイン』(00)のセルフ・リメイクなのですが、
    やはりというか何というか、かなりキャラ設定をいじってます。

     

    オリジナル版の主人公は耳の聞こえない青年コンでしたが、リメイク版の主役は彼を
    プロの殺し屋に鍛え上げるジョー(ニコラス・ケイジ)の方です。で、コンの「生まれつき
    耳が聞こえない」という設定は薬局勤務の女性フォン(チャーリー・ヤン)に転用され、
    フォンと恋に落ちるのはコンではなくジョーになってます(ちなみにリメイク版のコンは
    クラブダンサーのオームというおねーちゃんに萌え萌えになります)。

    ま、前評判よりはそこそこ楽しめた映画だったように思うのですが、最大の難点は
    ケイジの髪型・・・ではなく、「彼が冷酷無比な殺し屋に見えない」という事ですな。

     

    基本的にケイジは悪役を演じる時も、どこかしら茶目っ気というか愛嬌を持たせるタイプの
    役者なので、暗殺者を演じるにはどうも人間味がありすぎるような気がしました。
    「ケイジが演じてるキャラなら、絶対ただの冷徹な殺し屋じゃないよねー」という先入観を
    持って映画を観てしまうというか。その辺がちょっと緊張感に欠けるかなぁ、と思いました。

    『ディア・ハンター』(78)とか『デッド・ゾーン』(83)の頃のクリストファーウォーケンとか、
    『エンゼル・ハート』(87)の頃のミッキー・ロークあたりだと、こういう役がハマるのかな。
    やっぱり暗殺成功率99%の殺し屋を演じるなら、もっとニヒルな感じでないと。

     

    フォンの前でタイの激辛料理を食って悶絶した時の「困り顔」が、一番ニコラス・ケイジ
    らしい瞬間だったような気がします(笑)。殺し屋としてこれはどうかと思うなぁ。

     

    ただ、あの切ないラストで映画がスパッと終わるのは良かったです。もしこれがブラッカイマー
    映画だったら、ジョーの「あの行動」の後に「コンとオームの結婚式」とか「フォンのその後」
    みたいな余計な映像を足して、エンドタイトルでベタな主題歌(もちろんバラード)を流して
    映画の余韻を台無しにするような気がするので・・・。

     

    本作の音楽は、超売れっ子作曲家のブライアン・タイラーが担当しています。この方、
    以前は割といろんなジャンルの映画の音楽を手掛けていたように思うのですが、最近は
    『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(06)、『イーグル・アイ』(08)、『ランボー 最後の
    戦場』(08)とか、アクション映画の仕事が続いている様子。

     

    果たして今回の音楽はというと、ほぼ上記作品と同じ感じ。オーケストラに打ち込みと
    ナマの打楽器のリズムを組み合わせた、「燃えるアクション・スコア」を鳴らしています。
    タイラー自身も自らオーケストラを指揮している他、パーカッション、ギター、ピアノ、
    数種類の弦楽器を演奏してます。

    ま、どの楽団が演奏してもあんまり変わらない感じのサウンドかな、と思うのですが、
    演奏はこだわりのプラハ交響楽団。なぜにプラハ・フィル?そういえば映画の冒頭で
    ジョーがプラハで仕事していたけど、それが理由じゃないよなぁ。

     

    何はともあれ、音楽はよい感じです。ジョーの暗殺ミッション時に流れる「Assassin」は
    オーケストラのキレのある演奏と強烈なビートがなかなかアツいし、後の悲恋を予感
    させる「Fon’s Theme」の哀愁のメロディーは男泣き必至。

     

    一部で「鳴らしすぎ」とか「騒々しい」と評される最近のタイラーですが、このテのB級
    (準A級)アクション映画は、これぐらい派手に鳴らしてくれないと逆に物足りませんって。

    サントラ盤は輸入盤で入手可能。スコアが78分弱収録されているので、CDのお値段
    から考えるとかなりお得な気がします。

     

      

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  • Favorite Music 2009.05.18 コメントは受け付けていません。

     

    今年のGWは思ったように仕事が捗らず、心身共に疲れ気味でございました。
    (連休中に逆に疲れてどーするんだ、というお声も聞こえて参りますが)

    これはちょっとハメを外して気分をリフレッシュしてきた方がいいんではないか、という事で、
    16、17日と東京に1泊2日で行って参りました。

    16日に渋谷UNDERBAR(たばこと塩の博物館の隣)で「NORETURN 015」という渋谷系
    DJパーティーがあったのですが、そのイベントでmiette-oneがゲストライブを行うという話を
    聞いたので、これは見に行かなきゃダメでしょー!と、無謀にも仙台から参戦した次第です。

     

     

    mietteさんは、昨年ガールズポップスの名盤『Children’s Corner』をリリースした名古屋の
    女性シンガー・ソングライターさんです(昨年末のブログで「2008年の私的ベスト・アルバム・
    トップ5」にも選ばせて頂きましたが)。また、名古屋のインディーレーベルabcdefg*record
    偉い人のひとりでもあります。

     

    今回はmiette-LOVEというDJイベント限定の2人組ユニットでの参加という事で、はてさて
    一体どういうパフォーマンスになるのかしらん、と思ったのですが、いざステージが始まると
    「なるほど、こう来ましたか!」と、衝撃を受けてしまいました(もちろん、いい意味で)。

    ユニットの相方の「まなぽん」愛美さんとmietteさんが、80年代アイドルユニットのような
    振り付けで歌って踊る30分とでも申しましょうか。ポップな音楽とキュートな歌声、そして
    キャッチーな振り付けが融合して、スーパー胸キュンなひとときを演出しておりました。

     

    いやー、ホントに見ていて楽しい&シアワセな気分になりました。自分でも驚くほど。

     

    曲目は「Good Morning Song」や「Watermelon Panic!」、「Rain and Snow」など
    『Children’s Corner』からのナンバーに加えて、相対性理論の「LOVEずっきゅん」の
    カヴァーをやってました。さすがに身の丈181cmのアラサー男(ワタクシの事です)には
    あの振り付けは出来ませんでした。mietteさんスイマセン。でも、楽しい光景でした。

    「Rain and Snow」は原曲とは違うサンバ・リミックスが施されたバージョンで、これが
    またグルーヴィンな感じで最高。DJのmiya氏による「Rain and Snow (S&L Remix)」が
    正式タイトルのようです。「Watermelon Panic!」の掛け合いも楽しそうでよかったなぁ。
    そういえばFujiko Moreさんの即興演奏もすごかったような気がする。

     

    ライブ当日はmiette女史やabcdefg*recordのオニマガ氏(レーベルの偉い人)、イベントを
    主催されたmiya氏ともお話し出来たので、実に中身の濃い充実した1日となりました。
    お忙しいところお時間を割いて下さった皆様、どうもありがとうございました。

     

    次の日は『Like the Weather』のプロモーションであちこち回りつつ、渋谷東急で
    『バンコック・デンジャラス』を見て仙台に帰りました。映画についてはまた後ほど。

    帰りの新幹線の車内では「Rain and Snow」を脳内サンバ・リミックスしながら、
    ライブの余韻に浸って爆睡しつつ仙台に戻ったのでありました。

     

    イベント会場で頂いたMix-CD、これからじっくり聴かせて頂きます。

     

      

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