• My Works, サントラ, 海外TVシリーズネタ 2009.05.05 コメントは受け付けていません。


     

    今月から『プリズン・ブレイク』ファイナル・シーズンのレンタル開始という事で、
    ドラマをずーっと観てきたワタクシなどは、何かこう、最終シーズンを迎えて
    感慨深いものがありますな。

    実はワタクシ、ランブリング・レコーズさんからリリースになっている『プリズン・
    ブレイク』のサントラ盤(シーズン1と2の音楽を収録)のライナーノーツを書かせて
    頂いたのですが、その際に何度も何度も本編を観たせいか、キャラクターに愛着が
    湧いてしまいました。大半がフダ付きの悪党なのに(笑)。

     

    視聴者人気が高いキャラは誰なんだろう。うーん、マリクルースひと筋で義理堅い
    チンピラのスクレ(アマウリー・ノラスコ)とか、ロバート・ネッパーの怪演と若本規夫氏の
    強烈な日本語吹替えの相乗効果でキャラが立ちまくりのティーバッグとか、もともと
    隠れファンの多かったウィリアム・フィクトナーが演じるマホーン捜査官あたりでしょうか。

    個人的には、彼らに加えてベリック(ウェイド・ウィリアムズ)にも注目してます。この人、
    自業自得とはいえ刑務官→賞金稼ぎ→囚人と波乱の人生を送るハメになって実に
    哀れを誘うんですが、結構間が抜けていて言動が笑えるところがミソかな、と。

    シーズン3の話になりますが、パナマの刑務所でズルして決闘で勝ってしまうくだり
    なんかは、ベリックの憎めない小悪党ぶりがうまく出ていてナイス・エピソードです。
    この人に今後どういうドラマが用意されているのか、密かに楽しみだったりします。

     

    さて『プリズン・ブレイク』の音楽なのですが、ハンス・ジマーの主宰する音楽家集団
    「リモート・コントロール」所属のラミン・ジャワディが担当しています。『Mr.ブルックス
    完璧なる殺人鬼』(07)や『アイアンマン』(08)など、このドラマの仕事を経て一気に
    売れっ子になりましたな。

    サントラ盤にはシーズン1と2の代表的なスコアが収録されているのですが、ドラマの
    主要キャラはシーズン1でほぼ全員出揃っているので、いわゆる彼らのテーマ曲的な
    音楽はCDにほとんど収録されています。

     

    「プリズン・ブレイクのテーマ」とでも言うべき「Strings of Prisoners」を始め、ティー
    バッグが画面に登場する時のフリーキーな曲(T-Bag’s Coming For Dinner)とか、
    アコースティック・ギターを使ったスクレのテーマ曲(Sucre’s Dilemma)など、
    4シーズン通して使われているメロディーも多々あります。

    スコアの基本構成は「シンセ・ストリングス+打ち込みのリズム+生楽器(orサンプ
    リング)」みたいな感じです。『プリズン・ブレイク』の音楽で最も耳に残る「♪ すきゃ
    ぼぼぼー」という掠れたバンブー・フルートのような音も多分サンプリングで作ってます。

     

    『24 -TWENTY FOUR-』のようにヒロイックなメロディーを聴かせるタイプの音楽では
    ありませんが、「漢(おとこ)っぽさ」を感じさせる硬派なスコアという印象ですね。
    渋カッコイイです。

     

    ジャワディはクラウス・バデルトの『リクルート』(03)とかジマーの『バットマン ビギンズ』(05)
    などの追加音楽を担当しているのですが、『プリズン・ブレイク』のサントラ盤を聴いてから
    (追加音楽を手掛けた)別な映画のサントラを改めて聴き直すと、「ジャワディはこの曲
    (あるいはスコアのこの部分)を担当したんじゃないの?」とピンと来る箇所が結構あります。

    お手元にジマー/ジャワディ関連のCDのある方は、ぜひお試しあれ。

     

    『プリズン・ブレイク』オリジナル・サウンドトラック
    音楽:ラミン・ジャワディ
    品番:GNCE-7004
    定価:2,625円

     

      

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  • My Works, サントラ, 海外TVシリーズネタ 2009.03.15 コメントは受け付けていません。

     
    『24 -TWENTY FOUR-』も今年でシーズン7に突入という事で、昨年11月にアメリカで
    放送された『24:リデンプション』が今月19日からDVDリリースになります。

     

    『リデンプション』はシーズン6と7を結ぶ2時間のスペシャル放送です。シーズン6で
    身も心もボロボロになってしまったジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が、
    安息の地を求めてアフリカ・サンガラに隠れ住むも、結局そこでも内戦のゴタゴタに
    巻き込まれて闘いに身を投じるハメになる、というお話。

    ジャックは捜査活動中の不法勾留や(シリーズ名物の)過剰な拷問が上院で問題に
    なったので、アメリカ本国から召喚命令が下っております。
    確かにシーズン6もカーティス(ロジャー・クロス)を撃ち殺したり、身内を拷問したり、
    ロシア総領事館に乗り込んだり、やりたい放題だったもんなぁ。まぁ、カーティスの件は
    アサドとの遺恨絡みでいろいろあったわけですが、容赦なく射殺せんでも・・・ねぇ?

    核弾頭も爆発したし、シーズン6はかなりムチャクチャな内容だったような・・・。
    (アレはやっちゃいかんでしょ。相変わらず放射能汚染の描写はテキトーだし)

     

    で、話を『リデンプション』に戻しますと、ジャックにその召喚状を持ってくる慇懃な
    大使館員トラメル役が『アリー・myラブ』でビリーを演じたギル・ベロウズなんですが、
    何か・・・ちょっと見ないうちに随分ルックスが変わったなぁ、と。果たしてあれは
    役作りなのか、今のベロウズが素でああいう感じなのか。後者だったらちょっと
    悲しいものがあります。

    ジャックの友人ベントン役はロバート・カーライル。元特殊部隊員という設定の割には
    ちょっと華奢な気もしますが、まぁ相変わらず幸薄そうな感じでいい味出してます。
    実際、本編ではやっぱり不幸な展開に(以下略)。

    ・・・というわけで、今回のエピソードはジャックがいかにして己の罪と向き合い、
    過去にオトシマエをつけるのかが重要なテーマになっています。まさにジャックの
    「贖罪と救済(=Redemption)の旅」を描いたドラマというわけですな。ストーリー
    後半のジャックの「決断」をお見逃しなく。

     

    音楽はTVシリーズ版と同様ショーン・キャラリーが担当。相変わらずビートの効いた
    アグレッシヴな音楽を鳴らしてくれます。ただ今回は舞台がアフリカという事で、
    民族楽器の音をサンプリングしてスコアの随所で使ってます。なので、いつもとちょっと
    違う感じ。TVシリーズの時よりも荒削りな感じの音楽が多いです。

    あと、最近の戦争映画のスコアで定番になりつつある「祈りのような女性ヴォーカル」が、
    ドラマティックなパートで時々聞こえてきます。『ブラックホーク・ダウン』(01)で言うところの
    リサ・ジェラード的役割ですね。

    決して『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』(08)の音楽を思い浮かべてはいけません(笑)。
    ま、歌っているのは『トロピック・サンダー』と同じリズベス・スコット女史なんですけどね・・・。
    何はともあれ、シリーズのファンなら押さえておきたい一品でしょう。

    ワタクシも楽しんでライナーノーツを書かせて頂きました。

    サントラ盤はランブリング・レコーズから今月18日発売です。

     

    『24:リデンプション』オリジナル・サウンドトラック
    音楽:ショーン・キャラリー
    品番:GNCE7046
    定価:2,625円

     

       

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