
D.J. カルーソという監督は作品ごとに作曲家を変えてくるので(トーマス・ニューマンからクリストフ・ベック、フィリップ・グラスにジェフ・ザネリ、果てはブライアン・タイラーまで、何とも節奏のない人選)、次に誰を起用するのか読めない人です。
今回の『アイ・アム・ナンバー4』(11)では、トレヴァー・ラビンを起用しました。
割と手堅い人選で来たなぁ、という印象。

D.J. カルーソという監督は作品ごとに作曲家を変えてくるので(トーマス・ニューマンからクリストフ・ベック、フィリップ・グラスにジェフ・ザネリ、果てはブライアン・タイラーまで、何とも節奏のない人選)、次に誰を起用するのか読めない人です。
今回の『アイ・アム・ナンバー4』(11)では、トレヴァー・ラビンを起用しました。
割と手堅い人選で来たなぁ、という印象。
2007年の英国製アクション映画『アレックス・ライダー』の美少年っぷりで話題を呼んだアレックス・ペティファー久々の主演作。
『アレックス・ライダー』から4年ほど経って、一気に大人っぽく(逞しく?)なってました。二枚目っぷりは相変わらず。多分、この映画の見所はCGでもアクションでもなく、ペティファーの美男子っぷりではないかと。
「宇宙から来た超能力少年と極悪宇宙人のバトル+青春学園ドラマ」という内容を聞いて、何だか少年ジャンプの漫画的というか、『ヤング・スーパーマン』っぽい内容だなーと思ったら、脚本が『ヤング・スーパーマン』のクリエイター・チームでした。原作はピタカス・ローアのヤング向け小説。

『アンノウン』(11)の音楽を担当したのはジョン・オットマン。本作のジャウム・コレット=セラ監督とは「パリス・ヒルトンが惨殺されるホラー」として有名な『蝋人形の館』(05)と、極悪少女の正体が強烈な傑作ホラー『エスター』(09)に続く3度目のコラボレーション。
今回はサスペンス映画なので、前2作ほどホラー音楽の要素は強くありません。傾向としては『インベージョン』(07)の音楽に近いかな、と。シンセサイザーなども使っているのですが、あくまで隠し味程度に留めて、ピアノをフィーチャーした流麗なメインテーマはじっくりと、アクション・シーンはオーケストラでダイナミックに聞かせる感じの正統派サスペンス・スコア(ロンドンのエアー・スタジオ録音)。硬質な音のスコアはベルリンの寒々とした風景とも絶妙にマッチしています。なお共同作曲者としてアレクサンダー・ラッドという新進作曲家の名前がクレジットされているのですが、どのくらいスコアの作曲に関わっているかは不明です(詳細なクレジットもないし)。
ピアノを使ったメインテーマ(CD1曲目の”Welcome to Berlin”)を聞くと、何となく『ユージュアル・サスペクツ』(95)の流麗なメインテーマを連想させる部分もあります。オケの編成が大きかろうが小さかろうが、インディー作品だろうがメジャー作品だろうがオットマン”らしさ”はしっかり出ていると思います。主人公マーティン・ハリスのアイデンティティーを巡る物語なので、音楽にも「アイデンティティーの喪失と探求」を暗示させる”仕掛け”がしてあるのが興味深いところ。まぁスコアの”仕掛け”についてここで書いてしまってもアレなので、詳しくは本編をご覧になって確認して頂ければと思います。その後サントラを聴くと「ああ、こういう事か」とお分かり頂けると思いますので。
ちなみにサントラには収録されていませんが、劇中マーティンとジーナが追っ手から逃げる時に入ったクラブでニュー・オーダーの”Blue Monday”のリミックス・バージョンが流れてます。”Oliver Lang & Rob Blazye Remix”と銘打たれていますが、Oliver LangはクラブDJ役で顔を出しているというオマケつき。出番はほんの一瞬だった記憶がありますが。
サントラ盤はランブリング・レコーズさんから5/11に発売になります。なかなかの力作に仕上がっていますので、是非ぜひお買い求め下さい。
『アンノウン』オリジナル・サウンドトラック
音楽:ジョン・オットマン & アレクサンダー・ラッド
品番:GNCE-7090
定価:2,625円
リーアム・ニーソン主演のサスペンス映画。
当初は『身元不明』の邦題で公開する予定だったものの、東日本大震災の影響(どんな影響かはご想像にお任せします)で、急遽原題の『アンノウン』に変更になりました。
こういう事態になる前から、『身元不明』というタイトルは何だかリアルに不吉な響きがあって正直ビミョーだと思っていたので(チケット売り場で「”身元不明”一般1枚下さい」と言うのもちょっと・・・)、原題に戻して正解だったと思います。
2006年にジム・カヴィーゼルやグレッグ・キニアが出演した同名タイトルの密室サスペンス(これも割と面白かった)があるのですが、まぁタイトルが被ってしまってもこの場合致し方ないという事で。
で、こっちの『アンノウン』について。
一時的に記憶を失った男が、不可解な事態に翻弄されながらも自分自身を取り戻すというお話という事で、ノリ的には『フランティック』(88)と『トータル・リコール』(90)、『ボーン・アイデンティティー』(02)をミックスしたような感じで、なかなか面白かった。例によって終盤には大ドンデン返しというか”オチ”があるわけですが、そのオチが分かった上で序盤のリーアム・ニーソンとジャニュアリー・ジョーンズ夫妻の会話を思い出してみると、「あぁ、確かにつじつまの合う事を言ってるな」と思ったり。
オチとしてはかなり強引な部類に入ると思いますが、その展開に説得力を持たせているのがニーソンの演技力や真摯な佇まいという事になると思います。この人だからマーティン・ハリスというキャラに真実味を与えられるわけで、もしニコラス・ケイジやトム・クルーズあたりがマーティンを演じてしまうと、本人のキャラが濃すぎてストーリーが作り物っぽくなってしまう。

『ナルニア』シリーズはこれまでハリー・グレッグソン=ウィリアムズが音楽を担当していましたが、監督がマイケル・アプテッドに交代した事により、音楽担当もアプテッドご贔屓のデヴィッド・アーノルドに代わりました。
アーノルドといえば、最近はすっかり「007映画の専属作曲家」という感じになりましたが、一連の007シリーズで聞かせている「オーケストラ+打ち込み」という作風とはうって変わって、今回の『アスラン王と魔法の島』では全編正統派のフルオケ・スコアを聞かせてくれています。アーノルドが活劇タッチの音楽を作曲するのは、三銃士をメイド・イン・香港チックなワイヤーアクションで撮った珍奇な映画『ヤングブラッド』(01)以来になると思われます。
Tags: David Arnold(デヴィッド・アーノルド), Harry Gregson=Williams(ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ), サウンドトラック, ソニー・ミュージックジャパン




