先日、お世話になっているEMIミュージック・ジャパンのMさんからニューリリース情報の
メールが来まして、何かと思ったらAlice in ChainsのVirgin移籍&ニューアルバム
発売のお知らせでした。
おぉ、去年のGN’Rに続いて今年はアリチェンか!とちょっとコーフン。そんなわけで、
アリチェンが楽曲提供しているキャメロン・クロウ監督作『シングルス』(92)を久々に鑑賞。
映画の公開当時「イカす音楽とファッションの発信地」として脚光を浴びていたシアトルを
舞台に、6人の独身男女の恋愛模様をユーモラスに描いた作品です。個人的には『セイ・
エニシング』(89)と並ぶクロウ監督の傑作ではないか、と思うのですがどうでしょう。
主なキャストはマット・ディロン(ロックバンド「シチズン・ディック」のリーダー・クリフ)、
ブリジット・フォンダ(クリフのガールフレンド、ジャネット)、キャンベル・スコット(運輸省で
超特急パーク&ライド計画に携わる公務員スティーヴ)、キラ・セジウィック(環境保護
委員会の職員リンダ)などなど。
主役はスティーヴとリンダなんですが、サブエピソード担当のクリフとジャネットが実に
いい味を出しておりまして、クリフに愛されたいが故に、豊胸手術をしようかどうしようかと
思い悩むジャネットが最高に可愛いのです。
そんな彼女も、今やダニー・エルフマン夫人・・・。時の流れを感じます(涙)。
ちなみにジャネットに豊胸手術を思いとどまらせる美容整形外科の医者を演じているのは
ビル・プルマン。他にもティム・バートン監督や『エイリアン』(79)のトム・スケリット(シアトル
市長役)、『スモーキン・エース』(07)のジェレミー・ピヴェン、『キリング・ゾーイ』(93)の
エリック・ストルツ(パントマイム芸人役)等もカメオ出演してます。ストルツは当時
ブリジット・フォンダの恋人でした。
余談ですが、スティーヴのパーク&ライド計画は環境問題が取りざたされている今だったら、
絶対政府からゴーサインが出る企画だよな、と思いました。映画ではシアトル市長から
ダメ出しを喰らって、スティーヴは失意のあまり辞職しちゃうんですよねー。気の毒すぎる。
ま、そんなこんなでこの映画の音楽なんですが、これがまたロック好き垂涎のサントラ
というか何というか、すごい顔ぶれが揃ってます。
まず、主題歌とスコアを担当しているのが元リプレイスメンツのPaul Westerbergという
のが素晴らしい。主題歌の”Waiting for Smoebody”と”Dyslexic Heart”は
キャッチーで最高。
劇中シチズン・ディックのメンバーとしてPearl Jamのエディ、ジェフ、ストーンが顔を
出しているほか、彼らは未発表曲”Breath”、”State of Love and Trust”も提供。
そのシチズン・ディックの持ち歌”Touch Me I’m Dick”を作曲したのはMudhoney。
「ベルギーでは売れている」バンドだそうです(クリフ談)。
で、肝心のAlice in Chainsですが、”Would?”と”It Ain’t Like that”をライブハウスの
シーンで熱唱してます。これがまたグランジィかつハードロックな感じでイカすんだな。
懐メロも結構使われてますが、中でも最高なのはリンダとスティーヴのロマンティックな
ひとときを演出するジミヘンの”May This be Love”でしょう。さすがキャメロン・クロウ、
ここぞという時の懐メロの使い方が相変わらずウマいです。
劇中で使われた約30曲のうち、サントラ盤にはシアトルのグランジ勢の曲を12曲+
ジミヘンの曲を1曲収録。
映画公開当時は「流行最先端の音が詰まったアルバム」だったわけですが、今は
「90年代のあの頃」を振り返る1枚として、また違った面白さが味わえるサントラに
なっているのではないかと思います。中古CD屋で見かけたら即保護しましょう。
ちなみに国内盤を買っても歌詞・対訳は載ってません。残念。








